25/10/2016
九州インクジウム無事終了いたしました。
インクジウムも4回目となりましたが、
回数を重ねる事により深い議論が行われる様になり、
本問題に対しての関心が高まってる事を、
肌で感じる事ができたのが、何よりではありました。
今回は裁判の現状と展望に加え、
具体的な法整備についての展望も議論させて頂きました。
裁判についてはいよいよと弁護団側と、検察側のお互いの主張がはっきりしたという事
そして、
巷では様々な情報が飛び交っておりましたが、
医師法を争う裁判で過去にコンタクレンズの裁判など、
その行為を争点として争った裁判はありましたが、
今回の様に医業の目的を争点として、
争う裁判は日本では初めての事である(過去の判例の無い裁判であるという意味)事などを説明して頂きました。
法整備をテーマとした説明については、
会場参加者のおよそ殆どの人達は、
法整備を望んでいるという事実。
そして私達の法整備を望む声がもっと大きくなれば、
法改正は実現可能であるという事を説明させてもらいました。
その為にはまず裁判に勝利する事が重要であり、
(万が一負けたとしても、法整備を行える可能性が無くなる訳ではありません。)
タトゥーに対するネガティブなイメージを変えていこうとする努力と
各自で独立した請願署名の呼びかけ活動(次回提出日は決定してませんが、提出を求められた時には、前回以上の数を提出してインパクトを出したい。)
そしてその活動をなどをSNSなどで公表してもらい、より多くの世間を盛り上げていく事が重要であるという結論になりました。
これは法整備に限らず、
裁判においても有利な展開に持ち込む要素にもなります。
最後に質疑応答であったなかから、
ある都道府県の全てのタトゥースタジオに1ヶ月程前から、警察と保健所が訪れ医師免許を持たないモノに対しての、
彫師としての営業をやめる様にとの、
要請を行なっているとの報告を受けました。
この様な要請を行なっている背景には
ある都道府県で起きた暴力団に絡む事件が関係しているのでは、
という推測であります。
これを見てわかる様に、
行政的な基準でみるとタトゥー業界は、非常に不安定な状態であり
ます。
自分に身覚えのないまったく関係のない事件であっても、
警察が怪しいと思えば、
いつでも捜査ができまたいつでも摘発できる状況です。
この様な不安定な状態では、
愛好者の人達も安心してタトゥー・イレズミを安心して楽しない
状況ではあります。
この現実を切に受け止めて頂きまして、
今後もご支援・ご協力の程、宜しくお願いします。
尚、九州インクジウムに開催にあたり、
厳しくもあり愛情深く御叱咤くださった方々にも、
厚く御礼を申し上げます。