05/06/2017
本日の証言は著書「いれずみの文化史」も出版したこともある、熊本医大名誉教授であり熊本機能病院の顧問である小野友道先生です。
「私の考える医師の本質として、医師にタトゥーは彫れない。刺青に関してはそれに特化した行政レベルでの制度できちんと管理するコトがもっとも適切」と力強く証言をしてくださいました。
タトゥー/刺青の衛生問題には、
インターネット上でも様々な憶測や情報が飛び交っていますが、
専門家の話を聞くことで様々な迷いが晴れる気持ちになった公判でした。
要点は以下にまとめます。
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■証人はタトゥーよりも皮膚の損傷の度合いの多いものは日常的的によくあるものとし、
損傷部の細菌感染などについても同様にタトゥーだけが特別危険という事は言えない。
■増田が施術に使っていたインク成分を拝見したが、ただちに人体に影響する様な量の重金属の成分は見当たらなかった。
■仮にタトゥー施術で起こりうるアレルギーや、感染症予防、肉芽種(いわゆるコブ)なども、インクの成分などは未研究の部分もあるので、医師がタトゥー施術を行なったからといって完全に防げるものではなく、逆に一般常識的範囲の衛生管理を行えば医師が行なっても、彫師が行なってもリスクの程度の変わりはさほど無い。
■タトゥーの施術が原因で肉芽腫(いわゆるコブ)ができる可能性も否定はできないがタトゥー施術に因果関係があるかは未研究。また肉芽種についてはそれができる部位によっては身体に悪影響があるが、一般的にタトゥーを施術する部位にそれができても、人体にただちに影響は出ない。
■施術環境については手術室ほどの衛生環境が整った場所でなくても、病院の処置室レベルの環境で問題はないといえる。病院の処置室レベルというのは一般レベルの清掃が行き届いている程度のレベルであり、病院の処置室にも机の上に筆記用具やカルテなどが普通にある。
■「小野先生の所にタトゥーを彫ってくれ、とお客さんが来たら?」との問いに
「私の仕事は病気の予防、治療、診療なのでタトゥーは彫れません。ですが、アフターケアの処置や診療は医師がすべきだと思う。」との事でした。
■彫師向けの衛生管理マニュアルについては「彫師向けの衛生管理マニュアルを見ましたが、非常によく出来ておりました。数箇所翻訳が間違っておりましたが知識は十分なレベル。後は彫師がその知識を理解しうる為の勉強は必要かもしれません。」との事でした。
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以下、休憩を挟んでの検察官から質問について増田氏のスタジオの不衛生さを問うようなものでしたが、
検察側が用意した増田のスタジオの写真を、小野先生にご覧いただき、衛生管理について質問したところ、小野先生の解答としては、
「処置室としては物が多いと清掃が行き届かないコトもあるので、増田のスタジオは少し物が多いなーと思うくらいの程度であり、後はとくにコレといって気になる部分はない」とのご意見でした。
次回、6月9日はいよいよ最後の証人尋問です。
証言台に立ってくださるのは、増田の今回の摘発の元になった2名のお客さんと、
増田太輝、本人になります。
これを見ている多くの方は、期待と不安で心が揺れ動いていると思われますが、
そういった方は是非、6月9日の期日報告会に足を運んでください。
そうったい迷いが吹っ切れる報告会が期待できます。
いよいよと一つの答えが出ようとしているタトゥー裁判!!
みんなの手で勝利を掴みましょう!
期日報告会のお知らせ
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関東方面の方へ裁判の報告会、及び国会院内集会のお知らせ
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